【コラム】待っているのは、最高の週末だ!(by スカパー!)

本当に、書いたり、書かなかったり、ずっと書かなかったり、で自分の根気と継続性のなさに滅入ってしまう気分ですが、久しぶり(なんと1年半ぶり!)に復活です。ということで、肩ひじ張らずに書くことができる大好きなサッカー関係について。

スカーパーの今年のキャッチフレーズは「待っているのは、最高の週末だ!」。Jリーグが好きな私にはとってもステキな言葉。でも、応援しているクラブの調子がいい時にはまさにそのような気分になれても、勝てない時にはかなり微妙な週末になってしまいます。それにしても、バナーの中にマリノスの選手がいないのが残念。笑

イギリスのプレミアリーグの試合の多くも週末の開催。今年は、日本でも、月曜日の夜のスポーツ・ニュースでレスター・シティに移籍した岡崎慎司選手の活躍なども報じられています。「日本人はイングランドのサッカーでは活躍できない」なんて言われているけど、岡崎選手のスタイルとメンタリティなら大丈夫な気がするので頑張って欲しいところ。タイトルから、そんなイングランドでもサッカー好きにとって週末は特別な意味があることがわかる本書は、新聞コラムからの記事をまとめたもの。

フットボールのない週末なんて ヘンリー・ウィンターが案内するイングランドの日常

フットボールのない週末なんて ヘンリー・ウィンターが案内するイングランドの日常

コラムの日付を見ると、だいたい2008年から2013年となっているので、若干、古めな感じがする時もあるけど、イングランドのサッカー好きにとっては至福な読書の時を過ごすことのできる1冊でもある。個人的にはリヴァプールが好きなので、特にスティーヴン・ジェラードやら、アンフィールドやら、マージーサイド・ダービーなどの記事を楽しく読んだが、これまではあまり共感することのなかったサー・アレックス・ファーガソンデイヴィッド・ベッカムなどのマンチェスター・ユナイテッドに対してさえも親しみを感じるようになった。特にベッカムは、サッカー選手としては素晴らしく、努力家であり人格者でもあることは知りながらも、特にプライベートのマスコミ報道のされ方から大いに偏見を抱いていた自分に気づいた。
中でも面白かったのは、「熱血ジョーディー、今日も信じて聖地へ」で描かれた、ニューカッスル出身でロンドン在住のサポーターたちのダラム駅での伝統的な儀式。列車がニューカッスル駅ひとつ手前のダラム駅に停車中に、全員が最後尾から飛び降りて最先端の車両に(あるいは、その反対もあり)乗り込むことができれば、それは我がクラブの今日の試合の吉兆になるという。なんの根拠もない習慣だけど、だからこそ面白い(危ない気もするが)。こういうジンクスってありますよね。昨年、仕事で初めてニューカッスルを訪れたが、パブの数の多さとサッカー・スタジアムが街の中心地にあることに驚き、うれしくなった。そして、今でも、みんな、アラン・シアラーが好きなことも。それに白黒の縦縞のユニフォームはかっこいい。映画『リトル・ダンサー』のビリーくんはダラム在住で、宝物のひとつとしてニューカッスルのユニフォームを持ってるんですよね。たとえ調子が今ひとつでも、やっぱりニューカッスル・ユナイテッドイングランド北部の雄。
サッカーのない週末には、サッカーのコラムを読みながらあれこれ考えるのも、これまた最高の週末の過ごし方になりそう。ちなみに、今週末、マリノスは浦和戦。最高の週末になりますように!