【絵画】「イギリスの版画」展に行ってきました

天気もよかったので、卒業生に教えてもらった、神奈川県立近代美術館鎌倉別館で展示されている「所蔵品によるイギリスの版画」に、家族と一緒に散歩がてらに行ってきました。大人250円という安さです。

展示されているのは、18世紀のウィリアム・ホガース(1697-1764)の「遊女一代」「放蕩一代」「当世風の結婚」、有名どころでは、詩人でもあるウィリアム・ブレイク(1757-1827)やヘンリー・ムーア(1898-1986)などのほか、20世紀のイギリスの画家たちによる作品が展示されていました。

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版画ですから、色彩もなく地味な感じもしますが、ヴィクトリア時代の小説の挿絵などを眺めるのも好きなので楽しむことができました。

個人的には、すでに見慣れたホガースの一連の作品よりも、ジェイムズ・ジョイスの小説『ユリシーズ』をモチーフにした、リチャード・ハミルトン(1922- )の一連の作品が面白く感じました。もう一度、わからないながらも小説を読んでみようかと思わせるものでした。

段々と暖かくなりましたので、鎌倉散策のついでに寄ってみるのはいかがでしょうか。ただ、すごい人出なので、人込みを避けるコースをご紹介します。30分弱の絶好の散歩コースです。

JR鎌倉駅東口→小町通りに入る→ひとつ目の角を左に曲がる→カフェ・ディモンシュでお昼ごはん(オムライス小、デザートにワッフルとコーヒーがお勧め)→お店を出て右手に進む→踏切手前を右折し、線路沿いの道を進む→ひとつ目の通りはとばし、しばらく歩き、突き当たりを右折→左手に4月1日オープン予定の川喜多映画記念館を見ながら進む→小町通りにぶつかると左折→右手に鶴岡八幡宮や近代美術館鎌倉を眺めそのまま直進→八幡宮を過ぎたあたりの左手の美術館

帰りは、そのまま北鎌倉の方へ歩いてもいいし、風雪で倒れてしまった大銀杏(残念‼)の大きな幹を見に、八幡宮の中を通ってもいいかもしれません。

いずれにしろ、版画とはいえ、大きな本物を観ることができると、本で眺めていたときには見えなかったところに気づくことができるかも。お勧めです。展示は3月28日まで。