2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧
イギリスの現代の小説が、いわゆる「イギリス」というひとつの国の枠組みを超えたものになっていることについては前々回のブログでも触れたが、『喪失の響き』で2006年にブッカー賞を受賞したキラン・デサイは、そんな傾向を象徴する作家のひとりということ…
この夏にオックスフォードに寄ったとき、下のようなポスターをしばしば見かけた。ドラマ『主任警部モース』のポスター。 今回のイギリス旅行は、小説のいわゆる「ご当地モノ」がテーマだったので、オックスフォードに関しても、ハーディの『ジュード』、ルイ…
何についてもそうだと思うが、「新しいもの」には魅力があるとともに、それをどう判断すればいいのかを迷うことが多い。そもそも、「新しいもの」を追い続けるには相当なエネルギーが必要であり、いったん目を離してしまうと、いつも間にやら、すっかりわか…