2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

【小説】日本人が大好きな中編小説

6月に行ったフェリスのフレンドリー・グループの集まりでは、予定通りにジョン・ゴールズワージーの『林檎の木』を読んだ。参加したのは、院生2名と学部生2名。面白かったのは、両者の読後の感想が大きく違っていたところ。学部生は素直に好意的な感想を抱い…

【小説】オーウェルの処女作を読んでみた

大学院時代の同級生を中心に、年に数回、恩師のところに集まってイギリス小説を読むことになった。あまり難しいことは考えずに、みんなが読んでいない作品を中心に、これを機に読んでみましょうという感じの気安い「読書会+飲み会」といったもの。まずは、…

【文化研究】「俺たち」と「あいつら」

前期に「カルチュラル・スタディーズ」という講義を担当した。あらゆる文化現象の背後には、見えない社会の「抑圧」が働いていることを見抜いていける視点が得られるように心を砕いたつもりだったが、やはり専門ではなかったためか、大いに散漫になってしま…

【小説】やっぱりオーウェルはすごい!

今年度に担当している授業のひとつに、「小説を通して英語を学ぶ」というものがあり、散々に迷った挙句、ジョージ・オーウェルの『動物農場』を読むことにしました。新しい翻訳も出ましたし。もちろん、授業では英語で読んでいます。動物農場―おとぎばなし (…

【現代アメリカ小説】「普遍的な自己」などあるのか?

恩師の書く本についてはできるだけ読むようにしています。もちろん、学生・院生時代を思い出しながら懐かしむ気分もあるのですが、同時に、自分も歳をとり、大学で教えるようにもなったので、段々と同じような目線で読むようにもなってきています。ただ、圧…

【入門書】サマセット・モームを読もう

久しぶりのブログになりました。先々週より体調を崩しており、なかなか書き込むこともできずにいました。ようやく復調してきました。周りのみなさんにはいろいろとご心配をおかけしました。でも、歳のせいか、無理はできないってことですね。 先週末、名古屋…