【音楽】追悼: Amy Winehouse

イギリスのR&Bシンガーのエイミー・ワインハウスが亡くなったというニュースが流れている。
http://oops-music.com/info/view_news.html?nid=68337
まだ27歳なのでびっくりしたものの、ああ、やっぱり…という感じもした。R&Bのジャンルのミュージシャンたちは、表向きは不良っぽい演出をしているが、特に女性シンガーの場合、意外に健康的なのではないか、という感じがする。しかし、エイミーの破滅志向は半端じゃない。アルコール依存、薬物依存、暴力事件、離婚問題、人種差別発言…とにかく、スキャンダラスなニュースには事欠かない人であった。確か、現在も、薬物依存の治療中だと思っていたが。私の推測にすぎないが、売れすぎしてしまった自分に大きく違和感を覚えてしまい、それがストレスになって一連の破滅的な行動に向かわせていたのではないだろうか。ある意味で、マス・マーケットで売れるのではなく、一部の熱心なファンがこだわりながら聴いていく、そんなミュージシャンのような感じがするからだ。
とにかくいろんなネガティブなイメージも強い彼女ではあるが、その歌を、そしてその声を聞くと、圧倒的な迫力でもってそんなイメージは一掃されるような気持ちになってくる。こんなふうに歌うためには、そんなハチャメチャな人生を送らなくてはいけないのか? そんな錯覚さえしてしまうほど。白人の歌うR&Bは、どんなによくても、どこか商売臭さが抜けず、偽物臭い感じがしてしまうが、エイミーの場合、そんな感じはまったくしない。デビューしたときは20歳くらいだったはずだが、とてもそんな若さは感じられず、どこか歌い込んだ渋さがばかりが目立っていたように記憶している。年を重ねていくと、どんなに魅力的になっていくのか、とても楽しみだったのに。正規版のアルバムは2枚しかない。
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Back to Black

Back to Black

それにしても、どうして破滅型の人たちはその型通りに人生を終えてしまうのだろうか。シド・ヴィシャスマーク・ボラン、カート・コヴァーン…。その生き方が魅力的にも見えてしまうのは、彼らの才能ゆえということになるのだろうが、それにしてもあまりにも悲しい。最近のイギリスの女性では、ケイト・モスとともに好きな人だったので残念。合掌。