【雑考】横須賀に行ってきました

このところ「雑考」ばかりですみません。夏休み、特に8月はなかなか読書も進まないのです。9月に入れば、何とか…という感じ。
先日、家族で横須賀に出かけました。子ども用の映画を観に行ったのですが、横浜に出るよりも便利なのと、横須賀の街がなかなか好きなので、何かと用事を見つけては出かけることが多いのです。
横須賀は、まずお店の看板から他の街とは雰囲気が違います。「不動産屋」の文字の横には"Real Estate"、「携帯電話」の文字の横には"Cell Phone Shop"と、横文字が自然に目に入ります。また、歩いている人も外国人が多く、しかも鎌倉の見るからに観光客的な雰囲気の人たちとはまったく違う感じ。日常会話の中でも英語がけっこう飛び交っています。『Beck』という面白そうな映画がここを舞台に撮られたとのこと、「英語が自然に街に馴染んでいる」というのがその理由だとか。よくわかります。
前回、「YOKOSUKA軍港めぐり」なるものに参加しました。別に軍事オタクというわけではなく、広島生まれの広島育ち、幼い頃から平和教育を受けてきた人間としては、むしろそういうものには大いに反発を覚えます。しかし、だからこそ、見ておく必要があるのではないか、と考えました。Vサインをしながら記念写真を撮る気にはなりませんが。海上に出ると保護色になるという軍艦のグレイの色を見ると妙に不安な気持ちになってしまうのですが、それでも、並んでいる軍艦を見ていると圧倒されます。国内にある米軍基地の問題を含め、国際平和や国際協調などについて考える場合には、ひとつの現実として是非とも見ておくべきでないかと思いました。興味のある人はHPを参考にしてください(http://www.sarusima.com/naval-port/naval-port.html)。
それから、横須賀の街でやたらと見かけるのが「MIKASA」の文字。言わずと知れた、軍艦「三笠」からとられたもの。現在、一般にも公開され、記念館になっています(http://www.kinenkan-mikasa.or.jp/)。こちらも、司馬遼太郎の『坂の上の雲』のブームもあって、多くの人が観光に訪れているようでした。『坂の上の雲』という作品は、私が長く住んだ愛媛・松山市も大いに関係しており、市が記念館まで作ったほど(http://www.sakanouenokumomuseum.jp/)。こちらは行ったことがありませんが。ただ、こういう施設を見た後では、先のような広島出身者としてはいろいろと考えさせられてしまいます。
もうひとつの見どころが「ドブ板通り」。矢沢永吉横浜銀蝿(みなさん、知っています?)の世代としては非常に思い入れのある名前です。私も初めて訪れたときには感慨深いものがありました。今回、ネイビー・バーガーなるものを、有名店の「TSUNAMI」で食べてみました(http://r.gnavi.co.jp/b129100/)。ここが発祥の店だそう。さすがアメリカ的な大ざっぱな味でしたが、一度は食してみるのもいいと思います。もうひとつ有名な食べ物が「横須賀海軍カレー」(http://restaurant.gourmet.yahoo.co.jp/0001440797/)。カレーに牛乳がつくというのがユニーク。
なんか、観光ガイドのようになりましたが、一度は横須賀は訪れてみるべきだと思います。他の街とは違う発見があるはず。実はオランダのアムステルダムのもつ雑多な感じが大好きな私としては、同じような空気感を横須賀の街、特に夜のドブ板通りに感じてワクワクしてしまいます。20歳代であれば、ぜひ、通ってみたいと思ったことでしょう。それにしても、横須賀の随所で撮影したという映画『Beck』は楽しみですね(http://www.beck-movie.jp/)。原作は下記。

BECK(1) (KCデラックス)

BECK(1) (KCデラックス)