【学会情報】ミステリーのシンポジウムが開かれます。
ようやく涼しくなってきた感じで、腰を据えて本でも読んでみようという気持ちになってきます。そう思うと、後期が始まってしまいました…。そんな読書の秋に読むべき本を教えてもらえそうな学会情報を紹介します。日本ウィリアム・フォークナー協会の第13回全国大会で面白そうなシンポジウムが開かれます。
「なぜ、お前がアメリカ南部を代表するフォークナーを…?」という声が聞こえてきそうですが、実は私は隠れフォークナーのファンなのです。実は別に隠れている訳ではないのですが、尋ねてくれる人もいないので声高には言っていないだけです。フォークナーといえばやはり「ヨクナパトーファ」モノですが、『サンクチュアリ』や『八月の光』などの重厚な作品も面白いのですが、一番好きなのは『死の床に横たわりて』でしょうか。
- 作者: ウィリアムフォークナー,William Faulkner,佐伯彰一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2000/12
- メディア: 文庫
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以下にプログラムを転載しておきます。金曜日ではありますが、一般参加もできますので、都合のつく人はできるだけお出かけください。私も、申し訳ないのですが、この日は休講にしてでも聞きにいこうと思います。
〈日本ウィリアム・フォークナー協会第13回全国大会プログラム〉
※ 一般の方のご来聴を歓迎いたします
【日時】 2010年10月8日(金)
【会場】 中央大学駿河台記念館 6階 610号室
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【研究発表】(午前10時00分)司会:大地真介 (広島大学)
1.「もう一つの消えた声 ―― The Sound and the Fury における父の慈愛」 鈴木愛美(日本大学[学部])
2.「南部のVirginityをめぐって ―― NewmanのKatherineとFaulknerのCaddy」 松井美穂 (札幌市立大学)
3. 「Tales of "Darkness Fringed with Light": Unmastered Women in Faulkner, McCarthy and Morrison」Taras A. Sak (九州大学)
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【総会】(午後1時10分)
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【シンポジウム】(午後1時30分)「フォークナーとミステリー」
司会・講師 東京薬科大 大野真氏 「ミステリーの中でのフォークナー」
講師 東京都立大学名誉教授 小池滋氏 「1920, 30年代のイギリス・ミステリー」
講師 京都大学 佐々木徹氏「推理小説の伝統とフォークナー」
講師 神戸女学院大学 三杉圭子氏 「フォークナーの南部とドス・パソスの合衆国」