【報告】2010年の業績(←もっと頑張らねば…)

新年を迎えたと思ったら、あっという間に1月も終わってしまいました。時間が経つのは本当に早いもの。
先週、木曜日に卒論を書き終えた4年生が謝恩会を開いてくれました。いろいろとあった学年だけど(ゼミ生の「多様性」については抜群の学年でした)、こうして卒業を迎えてみると、私自身も多くのことを学ばせてもらったような気がします。そういう意味では感謝しています(卒論の提出の際にはやきもきさせられたけど…)。そして翌日の金曜日には、去年の卒業生のひとりが中心になって、卒業2年目、卒業1年目、4年生、3年生、新ゼミ生の2年生という、私がフェリスに来てからの5学年すべてにまたがる総勢25名が集まって、ゼミ会を開いてくれました。ずっと、私が「女子大は縦の関係が弱いから、せめてゼミではつなげていきたい」と言っていたことを覚えていてくれたようです。いざというとき、人と人のつながりが生きることがありますから。仕事を始めるとなかなか集まりにくいのですが、それでも駆け付けてくれた卒業生には本当に感謝しています。「毎年、1回は集まりましょう!」と言ってくれていたので、卒業生と直接に話ができるのは、在学生にもよい経験になるのではないかと思いますし、また来年が楽しみです。
さて、1月も終わったところで、自戒の念も込めて、昨年(2010年)の私の研究面での仕事をまとめてみました。
【著書】フェリス女学院大学文学部英文学科編『英語圏の世界を知る―文学・歴史・芸術・言語』(共著)翰林書房、2010年。
【論文】①『幸福な王子』における二つの世界と高い壁―オスカー・ワイルドの描くパラレル・ワールド」『フェリス女学院大学文学部 紀要』第45号(2010年3月)、193−216頁。②「別冊日本語解説」『子どもに関するイギリスの初期文献―18世紀後半(1751−1800)』(2010年3月)3‐21頁。
【口頭発表】①「James Joyceの“Eveline”を読む」日本英語教育英学会30周年記念大会シンポジウム、2010年3月、玉川大学。②「John Henry Newmanの自伝を読む」日本英文学会第82回大会シンポジウム、2010年5月、神戸大学。③「バトラーとブルワー=リットン卿―二つのユートピア小説が描いた社会改良」フェリス女学院創立140周年記念英文学科シンポジウム、2010年12月、フェリス女学院大学山手キャンパス
【その他】[書評]「富山太佳夫著『おサルの系譜学』(みすず書房)」『フェリス・ホウィール』第●号(フェリス女学院大学大学院)2010年3月
このほかに、ある新聞にこっそり書いた映画評がひとつあります。やっぱり英文学会のシンポジウムでは司会・講師を務めさせてもらって、これが去年の私の前期の大きなヤマ場となりました。大変よい経験をさせてもらったのですが、同時に大会の運営にも関わっていたので大変でした(前期は体調を崩して、同僚だけでなく、学生・院生にも心配をかけてしまいました。今年はそういうことのないように気をつけます)。後期は、やっぱりフェリスのシンポジウム。とにかく、開催できて本当に嬉しかったです(すみません、何か素朴すぎるコメントで)。
もっと論文を書いていたような気がするのですが、思い出せないので、他にはないのだと思います。自分で言うのもなんですが、こうしてみると、相変わらず書き散らしているだけの感じがしてダメですね。今年は、「キリスト教とイギリス小説」をひとつの柱にして、研究と授業を関連させていきたいと計画しています。