【雑考】2011年のこと

早いもので、2011年も残すところ数時間となりました。みなさんにとって、今年はどんな年だったでしょうか? 私にとっては、反省することの多い一年となりました。ちょっと仕事を引き受けすぎてしまって、本来、やるべきことができないままに終わってしまった、そんな感じがしています。
そんな中、今年の業績を振り返ってみると、研究書の共編著が1冊、紀要論文1本、学会誌論文(共著)1本、学会誌の書評1本という感じです。自分が予定していたものの半分くらいしかできていない…。忙しいことを口実にサボってしまったのが本当のところで、来年は「もっと頑張らねば」と思っています。ただ、そんな中でも、下記の編集に関われたのはよかったと思っています。

ヴィクトリア朝の文芸と社会改良

ヴィクトリア朝の文芸と社会改良

2010年12月にフェリス女学院創立140周年を記念して英文学科で企画したシンポジウムを中心にまとめたもの。「社会改良」をキーワードに、イギリスの19世紀ヴィクトリア朝の社会・文化について考えたものです。これまで、同様のテーマでヴィクトリア朝について考察したものはありますが、今回は、いわゆる"王道"を外したところから考えてみました。ディケンズを扱ったものもそうなっていますし、他には、動物愛護、ユートピア、童話、理想の共同体の創設の試みと挫折、建築、芸術作品など、少しずらした視点から考えてみました。フェリスのある授業のテキストに使っていますが、まだじっくりと読んでない人は、テスト前にじっくりと読んでみてください。それから、まだ手に取ってない方は、ぜひ、書店やアマゾンのHPで目次を眺めてみてください。買って、読んでもらえるとうれしいです。
この一年、遅々としたペースではありましたが、なんとかブログを書き続けることができました。ページビューの数字が増えていくことが励みになりました。ありがとうございました。来年は、当初の目標である「毎週更新」を目指して、いろいろなものを紹介できるように頑張っていこうと思います。まだまだ面白い本はたくさんありますから。
それでは、みなさん、良い年をお迎えください。