【ご報告など】2012年度の総括と2013年度の展望(?)

2013年度が始まってしまいました。実に11月ぶりの書き込みになってしまいます。昨年度は、何だか授業の準備に追われて時間が過ぎてしまったような1年でした。「忙しいという言う割にはよくサッカーを観に行っているのではないか」と突っ込まれていますが。今シーズンもF・マリノスが強いので困っています。
秋口から書いていなかったので、簡単に昨年度のご報告を。まず、2012年度の卒論ですが、オースティン、ブロンテ、ディケンズなどの「イギリス小説」論4名、『不思議の国のアリス』論(英文)1名、「ハリー・ポッター」論1名、「探偵小説」論1名、「ディズニー映画の女性表象」論1名、「ロイヤル・ウエディングの表象」について3名、「イギリスにおける紅茶の表象」1名、「英米の女性政治家の表象」1名でした。毎年のことながら、提出期限締め切り間際にばたばたした人もいましたが、半分近くが小説や文学関係についての割とオーソドックスなテーマで取り組んでくれた学年でした。さて、今年度の4年生はどんな卒論を書いてくれるのか、楽しみにしています。
私個人については、研究活動は低調な1年になってしまいました。結局、ジョン・ヘンリー・ニューマンについての紀要論文1本、オースティンの『ノーサンガー・アベイ』とスコットの『ウェイヴァリー』についての研究発表1つ。ここまで少なかったのは初めてかもしれません。「忙しい、忙しい」を口実に、目の前の仕事から逃げてしまったという反省の1年になりました。ブログの書き込みがなかったのも、結局、本を読んでいても、それを自分の中できちんと整理し切れていなかったからだと思います。ひたすらに反省。
そういうこともあって、2013年度は、まずは口頭発表の機会をできるだけ活用して、自分にノルマを課すことによって勉強していこうと考えました。そこで各学会の研究発表を申し込もうと考えていたところ、まるで救いの手を差し伸べてもらえたかのように、次々とシンポジウムのお話をいただきました。まず、5月末に日本英文学会では「〈啓蒙〉の変遷―18世紀から19世紀の宗教・道徳・文学を問い直す」で『高慢と偏見』について、6月末の日本オースティン協会では『高慢と偏見』について、10月末の日本ハーディ協会では『ジュード』について、それぞれ宗教とのからみで話をすることになりました。このような機会を与えてくださった方々には感謝のひと言しかありません。あとは、声をかけてくださった人たちの期待を裏切らないようにしっかりと準備をしていくだけです。年度末には、これらの成果を活字できるように、そちらも頑張ってみたいと思います。エイプリル・フールのジョークにならないようにしないといけません。
以上、2012年度の総括と2013年度の展望(?)でした。今年度もよろしくお願いします。